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剣山のお手入れ web lesson [華教室]

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今回のweb lessonは前回に引き続き、リクエストをいただいた剣山のお手入れ方法です。

お手入れ方法の前に、剣山に関連した品をご紹介いたします。

こちらは剣山マット。
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剣山の下に敷いておくと、剣山が動かず活けやすくなります。
また、白などの色の薄い花器の場合、剣山を置いた場所が汚れてしまうのを防いでくれます。

最近ではこちらのように、剣山に最初から付いている便利なものもあります。
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こちらの剣山は「黒剣山」。
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黒っぽい花器に使うと剣山が目立たず便利です。…少々お高いですが。

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これは剣山おこし。
剣山に枝を何度も挿していると、だんだん針が曲がってきてしまいます。
これは片側が穴の開いた筒状になっており、剣山の針にかぶせて針を起こすことができます。
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反対側は太く尖っており、剣山の針の間に入ってしまったゴミを取り除くことができます。
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それでは、汚れてしまった剣山をお手入れしていきます。
準備するものは、ボウルとこちらの薬剤のみ。
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これは、、、なんと入れ歯洗浄剤です!

今回はこちらの汚れてしまっている2個の剣山をキレイにしていきます。
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40度位のお湯を入れたボウルに剣山をいれます。湯量は剣山の針先がかぶる位まで。
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そこへ洗浄剤を2個投入!ブクブク泡が出てきますので、そのまま30分放置。
試してみたところ、剣山1個につき洗浄剤1個使用します。
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30分後、、、、取り出してみると、、、
こんなに綺麗になりました!
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家元教室の先生に教えていただいたのですが、あまりにも楽にキレイになるので驚きです。
1回の洗浄で汚れが落ちきれない場合は、付け置き洗浄を2,3回繰り返してください。

洗浄した剣山は布巾で水気を取って少し陰干しします。
100均でも洗浄剤は売っていますので、剣山の汚れが気になる方はお試しください。

いかがでしたか?
花鋏も剣山も、長く一生使える道具ですので、たまにお掃除して綺麗にしてあげてくださいね。

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花鋏のお手入れ web lesson [華教室]

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大好きな芍薬の季節になりました。

今日のweb lessonはリクエストをいただいた、花鋏のお手入れ方法です。

基本的には毎回使用後、水気をしっかりと拭きとり油をさして防錆紙を巻いておくと綺麗な状態を保てます。
ですが、1回お手入れを忘れただけでも油断するとあっという間に汚れてしまいます。
お稽古がお休みの機会に是非お手入れしてみてください。

今回は日用品や100均で購入できる物のみを使っていきます。

準備するもの
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歯ブラシ
歯磨き粉
古布
メラミンスポンジ
サビ取りクリーム
(サビ取りクリームも100均でミニサイズが売っています。想像以上に優秀です。)

汚れてしまっているこちらの花鋏の汚れを落としていきます。
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まず、メラミンスポンジに歯磨き粉をつけて、力を入れずにクルクルと磨いていきます。
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刃の部分だけでなく、持ち手の汚れも落とします。
鋏を傷めないように、ゴシゴシ強く擦り過ぎないようにしてください。
全体的に磨いたら、古布で歯磨き粉をしっかり拭きとります。
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枝や茎の渋の汚れが落ちました。
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まだ刃の部分と留め金の周りが汚れていますので、サビ取りクリームを歯ブラシに付けて磨いていきます。
使い古しの歯ブラシの毛先を半分くらいハサミでカットして短くして使います(コシが出ます)。
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磨いてはふき取る、を繰り返します。
お水で洗いたくなりますが、水気は避けて布で拭き取っていきます。

ここまでキレイになりました!
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仕上げに油を塗ります。
昔はミシン油を使っていたそうですが、工具・機械用油で大丈夫です。
防錆スプレーでもOKです。
(食用油は酸化するのでNGです…)
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こちらも100均の工具コーナーに売っています。
布に少し付けて薄く刃先に塗って下さい。
持ち手に付いてしまうと使う時に滑るので注意してください。

最後に刃先を、花鋏を購入した時に包まれていた防錆紙に包み、ケースに入れます。
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防錆紙を無くした…付いていなかった…、という方は、代用として新聞紙で包んでください。
新聞紙の油分によって錆びにくくなります。新聞紙の場合は、花鋏を使用するたびに取り換えましょう。

最後に、花鋏の研ぎ方ですが、自分で研ぐのは良い花鋏であるほどお勧めできません。
刃を傷めないように専門の研ぎに出しましょう。
上記のお手入れをすると切れ味も改善しますので、まずは日々のお手入れから始めてみてくださいね。

次回は、剣山のお手入れ方法をご紹介します!

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カラー web lesson vol.2 [華教室]

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水揚げしたカラーとソリダスターを使って活けていきます。
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カラーを活けるとき、白い苞の部分がテーブルに直接触れないよう、こんな風にちょっとした段差に乗せています。傷むと白い苞に茶色い線が付きやすくなり、せっかくの白い色が汚くなってしまうので。

ソリダスターは今回脇役に使いたいため、思い切って葉を全部取り除きました。
左と右では、透け感が違います。
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ボリュームを出したい時などは、全部取る必要はないです。

では、「基本立真型(投入)」を活けていきます。
カラー3本を使って、「真・副・控」3本の主枝を活けます。
今回も花のみですので、等倍の大きさにしました。
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カラーの茎は太いので、ためて活けてもよいですが、切り口を斜めにしても活けられます。
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今回は、シンプルに透明なガラス花器に活けましたので、水が綺麗に見えるように、斜めに切って活け、水の中の茎の長さを揃えました。

残りの3本で従枝を入れます。
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私の好み的には、カラーだけで完成にしたいところですが、せっかくなので、ソリダスターも入れてあげました。
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カラーが主役なので、邪魔をしないよう口元に短く入れ、
さらに、水の中の花材の茎が前から見えないよう、すべて隠れるようにしました。

いつも最後の口元の花材を入れるときに、他の花が動くことを悩まれる方が多いですが、口元に持ってくる花材に茎が細いものを選ぶ、従枝を入れ始める時点で口元に入れる花材を計算して先に入れる、などなどの裏技で、投入も楽に仕上げられるようになります。

最後におまけで、、、
同じ花器で自由にカラーの一種活けをしてみました。
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カラーの茎を曲げ、さらに曲線を作って、右側へ流れるリズム感を出してみました。
基本型とはまた少し雰囲気が違ってきます。
最初は基本型で活けても、お水を替えて花材を入れ直す時に、また違った自由な形を作ると楽しいので試してみてください。

次回もお楽しみに。。。



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カラー web lesson vol.1 [華教室]

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「おうちでいけばな」を楽しんでいただくためのweb lesson。
今回のレッスンでは、カラーを使います。
カラーの花の白い筒状の部分は花びらではなく、苞(ほう)と呼ばれる葉の一部です。
中心の黄色い尖った部分がカラーの花になります。
原産地は南アフリカで、サトイモ科。
日本には江戸時代末期に入ってきました。
白い苞のカラーをよく見かけますが、最近は品種も増え、黄・赤・ピンク・黒・オレンジなどなど、多種類が出回っています。

花言葉は「清浄」「華麗な美」「乙女のしとやかさ」などなど。
ウェディングブーケにも人気なのがわかりますね。

カラーの水揚げは良い方です。茎がシンプルなためお手入れも楽です。
茎は太いですが裂けやすいため、剣山に活ける場合は、挿し直す毎に切り口を切り直さないと裂けて倒れてしまうので注意が必要です。また、茎をためて曲線を作り出すことができます。

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今回もスーパーでカラー3本とソリダスター1本のセット、1束480円を2束購入しました。
前回の小菊と同様、買ってきたら、まず水揚げをします。

カラーは花鋏で切り口を斜めに水切りします。
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太い茎から空気の泡がたくさん出てきました。
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ソリダスターは、中心の茎の周りにたくさん付いている小さい葉や小花を取り除いてから水揚げします。下の写真のピンクの部分などです。
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左が取り除いたソリダスターです。
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右と比べ、かなり葉を取りました。
新聞紙にくるんで数時間~半日水揚げします。
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では早速活けていきます。

次回へつづく…


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